理科の計算問題や数学の文章問題で、みんな苦手とするのが単位の扱いだよね。
例えば、
「時速60kmのトラックは、分速何mですか?」
「3cm^2に3Nの力がかかっていたら何Paですか?」などなど・・・。
苦手な単位変換の問題だけど、その単位ってそもそも何を表しているの?ってところから改めて考えてみたら意外と面白い。
今日は「速さ」の単位について一緒に考えてみよう。
速さの単位は「道のり」と「時間」を使って計算するよね。
風速15m/秒という表記や時速165km(←大谷翔平投手の日本記録)という表示は目にしたことあるね。
これは「道のり」÷「時間」だね。
言い換えると、「時間」を固定して、その時間内でどのくらい移動できるか(「道のり」)を表している。
時速165kmだったら、「1時間」で「165km」移動できるスピードということになるね。
でも、「速さ」を表す単位はこれだけじゃないんだ。
だって「道のり」÷「時間」ができたなら、
「時間」÷「道のり」でもいいじゃない!ってこと考えたことあるかな?
つまり、「道のり」を固定して、その道のりを移動するのにかかった「時間」を表す。
この表し方は、ちゃんと現実世界にも存在するよね。
それは、100m走などの陸上競技や、水泳競技などのタイムを競う競技はみんなそう。
「道のり」を固定して、時間を計測する形で速さ表すならば、投球スピードを時間で表しても面白そうだね。(計測するのは大変そうだね・・・。)
例えば、時速165kmならばマウンドからホームベースまでの距離は18.4404mだから0.4023秒って電光掲示板に表示されるね!(投手から投げたボールが時速165kmのまま運動し続けたとき)
単位は、常に何かを基準に他の物の大きさを表す関係にあることが分かったね。
そうやって考えてみると、中学校で扱うような単位はいろんな見方ができそうだね(^^)